



山片蟠桃自筆 草稿抄 大阪府立中之島図書館蔵
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『山片蟠桃自筆 草稿抄 大阪府立中之島図書館蔵』
編著者|宮内徳雄
発行|和泉書院
発行日|昭和55年
状態|摺れあり。20.8㎝×14.8㎝。234ページ。
『山片蟠桃自筆 草稿抄 大阪府立中之島図書館蔵』
江戸時代後期の大阪町人学者・山片蟠桃(やまがたばんとう)の未出版自作自筆詩文集の影印本。
宮内氏によれば、底本は内藤湖南の所蔵で、その入手の経緯は、巻一の表紙見返しに湖南の字・炳卿(へいけい)の署名で書かれていて、 内藤虎次郎著の『先哲の学問』(1946年弘文堂書房)に詳しいという。
蟠桃の著作『夢の代』を、「漢から以後六朝頃の諸子の体裁で、部類に分けて部類によって自分の考えたことを類別して書いた著述」という湖南は、「この体裁をとったことにこそ、創見を書く見識がある」とし、「標題は、天文・地理・神代・歴代・制度・経済・経論・雑書・異端・無鬼上下・雑論の12編、とくに天文・地理に関しては、その当時、皆自分が発明したかにいうが(彼は)そうでない」と、高く評価している。
『夢の代』が、地動説の支持や無鬼(神)論の主張など先進的な持論を展開したのに対して、『草稿抄』は、漢詩553首(巻一から四)、序跋・記・論・説・辯・弔文・記事(巻五)・紀行尺蹟(巻六)46篇からなり、宮内氏は、「量・質共に近世町人の作品としては高水準の漢詩文集であり、私生活・交友関係・儒教的文学的素質・意見・思想を窺がわせる貴重な資料でもあり、さらに研究すべき価値を有している」と解説している。研究者必読、図書館必備書であろう。



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